鉄道博物館の車両ステーションは実在した電車の車両を実物展示しています。
一号機関車。イギリスからやってきた機関車とのこと。創業期の客車です。
側面には1の数字も書かれています。
新橋駅の看板。
ハニフ(デ963)。昔の記載方法なので逆から読みます。こうした名称はそれぞれに意味があるとのこと。そうした説明も近くに書いてありました。東京に登場した国鉄電車のルーツとのこと。路面電車以外の初のレールの上を走る電車です。
善光号。建設工事に使われた小さな蒸気機関車。私鉄最初の機関車でもあります。
部品の説明などもあります。これはインサイドシリンダー。真下まで移動して見ることも可能。
大正時代の客車。昔は木製だったとのこと。
人車鉄道。昔は人が車両を押していくタイプの鉄道もありました。鉄製のレールの上に車両を乗せ、そして人が押していきます。展示してある車両は宮城県松山町で大正から昭和にかけて使われていた実物です。
オハ31形式三等客車。ストーブ列車としても活躍していたそうで、車両の中央部にストーブが設置されています。また、今まで木製だった車両が、この車両から鋼製車体になったとのこと。木製だと車両のスピードが上がると事故の際の衝撃が大きくなり、安全性の問題が生じるそうです。また、鋼製だからこそ、ストーブが設置できたのでしょう。
クモハ40。利用者が増えてきたため、輸送可能数を増やすために作られた車両。この時の規格が今も継承されています。
キハ41300。非電化路線で活躍した気動車。客車にエンジンを載せて走るのが気動車とのこと。電化されていない区間で活用された車両です。
中に入ると運転席が見られる他、側面には映像が流れていて、車窓を楽しむことも可能。
足元もガラス張りになっていて、エンジン部分の様子がわかります。
左側が「クハ481形式電車」ひばりと書いてあります。右側が「クモハ455形式電車」。
「クハ181形式電車」。「とき」と書いてあります。特急で、東京と大阪神戸間を走っていたとのこと。最高時速110km/hで、東京から大阪への日帰りを実現したそうです。1958年から走っており、その後、新幹線が1964年に開業しています。
中に入って見学も可能です。昔の座席はこのように座席の中間にひじ掛けはなかったようです。
販売員のマネキンと昔売られていたものの展示も。
みかんやちまきらしきものも見えます。ペットボトルのお茶もあります。
外から見た様子。
「ナハネフ22型式電車」。寝台列車とのこと。「あさかぜ」。走るホテル、とも呼ばれていたブルートレイン。
東京から博多で運行していたようです。
中の様子。ここでもマネキンで当時の雰囲気を再現しています。
御料車。天皇や皇后などが利用する専用車両。第7号御料車。
2号御料車。明治天皇が熊本で陸軍大演習が行われた際に利用した車両。
1号御料車。初代です。現存する最古の客車でもあります。ここで言う現存は、御料車の中でなのか、すべての鉄道の中でなのかはわかりませんが、たぶん、すべての鉄道の中でのことかと思います。1876年製造、1877年から使用。
8号御料車。女官室のみ解体されずに展示されていたそうです。本来は大正天皇の皇后用としての活用。
D51形蒸気機関車の運転台。シミュレーターになっており、運転を楽しむことが可能です。ただ、整理券配布による予約制であり、人気もあることから、気軽に体験はできそうにありません。
弁慶号機関車。アメリカから来た蒸気機関車です。
たぶん、石炭を入れる場所。
新幹線の展示もあります。222形式新幹線電車。
なぜか、小さいタイプも。
パンタグラフの上げ下げ体験ができるパネルもあります。ボタンを押すと、操作可能です。パンタグラフの部分で電源の供給を行っています。
そして、21形式新幹線電車。
下にはゴミの収集状況を再現したマネキンも。ゴミを手早く処理するため、新幹線ホーム下にこうした施設が用意されていたそうです。
新幹線の運転席にも入ることが出来ます。
結構狭いという印象。また、運転席に登るのが大変でした。
計器類。
前方の様子。
運転レバー。左側は頭の部分が外れてしまっています。
新幹線の輪軸と減速歯車装置。
映像の展示もあります。「夢の超特急誕生 東海道新幹線の開業」。2分50秒と短めですので、見てみると良いでしょう。
「レムフ10000形式貨車」。貨物列車の展示もされていました。
中で作業をする人のマネキン。北九州や下関で水揚げした鮮魚を東京や大阪に運んだ高速貨車。冷蔵車です。振動を減らすための仕組み「空気バネ台車」も導入し、鮮魚を良い状態のまま、運ぶことが出来たそうです。
さまざまな貨物コンテナ。
貨物コンテナの台車部分。
貨物コンテナとの連結部分。
コキ50000の文字も。
「EF66」。電気機関車。
運転席にも入ることが可能です。
すぐ脇には貨物輸送のあゆみの展示もあります。
貨物車から場所を移動して「クモハ101」。現在の通勤型電車のスタイルを確立したのがこの電車とのこと。スムーズに減加速が出来るモーターや制御器を導入しています。
「C51」。高速旅客用蒸気機関車の先駆け。
外に出ててっぱく広場へ。
そこにはE1新幹線電車があります。
てっぱく広場の先には新たな施設が。2018年7月5日に新たに公開される新館です。訪れた時点では入ることができません。
横を走り抜ける貨物車。
見るだけならパッと見て終えることもできますが、説明などをじっくり読んでいくと、結構な時間がかかりました。
他、2階から見た様子など。
一通り見終え、次の場所に向かいます。
鉄道博物館 埼玉県 一人旅の旅行記
2018年5月中旬の平日に、埼玉県の鉄道博物館へへ一人旅に出かけた際の旅行記です。