特別展 三国志、通称「三国志展」にいよいよ足を踏み入れます。
場所は東京国立博物館の平成館。
中に入り、チケットを見せて2階に向かいます。
関羽の像が描かれた巨大な垂れ幕がお出迎えです。
展示会場に入る手前で、音声ガイドの貸し出しが行われています。
2種類あり、一つは歌手の「吉川晃司」さんによるもの。
もう一つはゲーム「真三國無双」に声優として参加した4名の方によるガイド。吉川晃司さんは中国の歴史に詳しい方とのことで、三国志の時代だけでなく他の時代の中国史にも通じているとのこと。
この三国志展、博物館にしては珍しく、全展示物が写真撮影OKとなっていました。
パネル等による展示もあるものの、多くは出土品の展示となっています。
会場の様子。朝早くなのに人が多めです。
また、横山光輝先生による漫画「三国志」の原稿も展示されていました。1972年から1987年の15年間にも及ぶ長期連載漫画で、三国志を知るにはこのシリーズを読めば十分と言えるほどの内容です。
展示はさまざまありますが、人物に合わせた絵画の展示や出土された品の展示などです。
劉備の拝謁。劉備、関羽、張飛が見て取れます。
関羽が黄巾の程遠志に切りかかっています。関羽は主に緑色で描かれているのが特徴的。
曹操が去り行く関羽に袍を渡す姿。関羽千里行の最後の方です。
孔明出山図。三顧の礼によって孔明が劉備と共に山から下りる図。
そして極めつけが関羽の像。
この像は明の時代、15から16世紀に造られた青銅製のもの。その実物が展示されていました。
他にもさまざまな展示物があります。
関羽と張飛像。張飛が関羽に誤っている姿。
張飛の顔がかわいらしいです。
趙雲像。敵の中を一騎で劉備の子供の阿斗(後の劉禅)を救った姿。
お腹のところには阿斗の姿も見えます。
呂布と貂蝉、そしてその姿を見つけた董卓。董卓は太った姿で描かれることが多いですが、ここでは老人の姿になっています。
周瑜と諸葛亮。赤壁の戦いの前に周瑜が体調を崩した際に火攻めを薦める諸葛亮を描いています。
NHKで放送された「人形劇 三国志」で用いられた人形も多く飾られていました。曹操、劉備、孫権の人形。
劉備の先祖、前漢の武帝の異母兄弟である中山靖王劉勝の墓より出土されたものが展示されています。
玉装剣。時代は前2世紀。三国志の時代の400年前です。
壺(こ)。同じく前2世紀。金銀やガラスで装飾されています。
豹。サイズは小さいです。
獅子。洛陽で造られた師子(獅子)と彫られています。
獣形飾(じゅうけいしょく)。紀元前後から各地で散見され、三国時代やその後も継承された装飾品。
酒樽(しゅそん)。龍や白虎などの神獣が描かれ、文様の内外に鍍金(ときん)を施してあります。
儀仗俑(ぎじょうよう)。涼州の方で発掘されたもの。
三段式神仙鏡。鏡絡みも多く展示してありました。
「天帝使者」印。
曹丕と献帝の人形。曹丕が献帝から禅譲を受け、魏が誕生し、三国時代を迎えるきっかけとなっています。
鏡台。
四層穀倉楼。昔はこのようなものに穀物を蓄えていたとか。上の階は物見櫓。
横山光輝先生の漫画の赤壁の戦いを描いた原稿。
今回の展示場では、大量の弓矢が飛び交ったことにちなみ、甲板に矢が射かけられている様子を再現した展示もあります。
弩の放つ部分。
矛。
戟。矛の途中に引っ掛ける部分が付いた武器です。当時は主流だったとか。
剣。
鉤鑲(こうじょう)。盾のような役割があり、敵の攻撃を引っ掛けて受け止める役割があります。
弩。木製部分は再現。
環頭大刀(かんとうたち)。輪が付いている大刀。
文様が刻まれています。
蛇矛(じゃぼう)。前2世紀のもの。
第一会場を見終え、続いて第二会場に向かいます。
三国志展 東京都 一人旅の旅行記
2019年7月中旬の平日に、東京都の上野へ一人旅に出かけた際の旅行記です。