名古屋城天守は各階にさまざまなテーマに沿った展示物が用意されています。
まずは5階から。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の絵と共に、簡単な説明書きが。以前は無かったと思われる英語の説明パネルも追加されています。また、織田信長の場所には生誕地に関する新たな記載も追加。勝幡城とのこと。現在の愛知県稲沢市。
名古屋城と言えば石垣。その石垣のための石を運ぶ様子の展示。
裏手に回ると、この石を引くことが可能です。ロープがあり、それを引っ張ると石が動きます。結構力を入れて引かないと動きませんでした。
金の鯱に乗れる展示物。
千両箱。
4階に移動。
火縄銃。長いものは持ち歩きようではなく、城内で使うもののようです。持ち歩く必要がないため、長くても問題ないとのこと。長い方が命中精度が上がります。
兜の展示も。鉄錆地六十二間筋兜。
金箔貼日根野頭形兜。
他、胴具足など、鎧関連も展示。
襖絵。中国のとあるシーンを描いたものと思われます。
籠。これも乗り込んでみることが可能です。映像は籠に乗った時に見えるであろう景色でしょうか。
3階に移動。
庶民の暮らしをモチーフにした展示。1日を6分程度で再現。暗くなったりもします。
本屋。
武具屋。
駕籠。江戸時代人は女乗物と呼んだそうです。
長持(ながもち)。布団や衣類を収納する木製の箱。
本丸御殿の対面所。本丸御殿は再建されたので、今後は再建された本丸御殿でこの様子を見ることが出来ます。
昔の食事。祝膳の再現。
刺身や煮物、ご飯や汁物など。
こちらも刺身や煮物、汁物など。
たい。
そして、うなぎやかれい、あいなめなど。
炊飯所。炊飯所から食事を提供する場所までは距離が離れていることもあるため、温かい食事を食べられることも少ないという話もあります。
井戸。
休み処。
2階に移動します。2階は企画展などを実施することもあります。
宮内庁から下賜されたものなど。椅子です。
写真。戦争により焼けてしまった名古屋城。
金の釜。丸八文様鯱環付真形釜。金鯱の燃えがらを精錬し、取り出した金で作った茶釜とのこと。初代金鯱がこのような形になりました。
市旗竿頭(かんとう)の20分の1サイズ。実際の名古屋市旗の竿頭は、たぶん別の場所にあるのでしょう。市旗竿頭も戦争によって金鯱が焼失し、その燃えがらを用いて作ったとのこと。
杉戸に描かれた竹林豹虎図。仕切り用として使われていたとのこと。
竹林虎図。
随分とぷっくりした虎。
刀。銘備州長船久光。
鎧。
兜。黒漆塗烏帽子形兜。
黒漆桃形兜。変わり兜の一種。
火縄銃。
火縄銃各部の名称。
そして、火縄銃発射の仕組みの説明。今まで多くの城で火縄銃を見てきて、仕組み等の説明も読んできたのですが、ここの説明でようやく理解ができました。説明としてわかりやすいです。
この太いのも火縄銃。大筒とも呼ばれます。ただ、陸上ではなく、海上で使ったとのこと。
徳川家康坐像。
古田織部坐像。江戸時代後期の作。茶人。名古屋城築城時には別の場所にあった猿面茶屋を移築したそうです。
「夢」の書。尾張藩初代徳川義直の書。
柳鷺図(りゅうろず)。柳に鷺が止まっている絵です。本丸御所の上洛殿一之間にて用いられた図。加納探幽画。
滝図。これら正方形の絵は、本丸御殿の上部の天井に用いられた絵です。
山水図。
飛燕図。曲がっているは天井の形に合わせているため。
さまざまな刀の展示。
刃の向きが逆に展示されているものも。理由は地震対策のためとのこと。
鯱の展示。江戸城の建物に飾られていたものが名古屋城の隅櫓の鯱として活用され、その後、修理のために取り外された。
こけら葺の参考模型。本丸御殿の屋根の部分です。瓦よりかは軽いのが特徴。
そして1階へ。エレベーターがあった場所です。
金鯱の展示。石膏模型。ちなみに、鯱は空想上の生き物で、火除けの意味があるそうです。昔の初代の鯱は、現在の金銭感覚で10億円や20億円規模の金を使ったと言われています。
黄金水井戸。大天守東北角にあった井戸の模型。底に純金を敷き詰めていたことから、黄金水井戸と呼ぶそうです。なお、戦後の調査した段階では金は存在しなかったとのこと。
一通り大天守を見た後は、外へ。
再び振り返って大天守。この姿はもう見ることもないと思うと、感慨深いものがあります。
これで名古屋城天守の見学が完了。
今回の旅行の目的である名古屋城の取り壊し前の見学ができて満足。
1時間20分ほど天守内に籠っていました。
名古屋城 愛知県 一人旅の旅行記
2018年4月中旬の平日に、愛知県の名古屋へ一人旅に出かけた際の旅行記です。